ネクスガードスペクトラの成分からみる安全性を解説

犬を飼うと必要になる、外部寄生虫の駆除とフィラリアを中心とする内部寄生虫の駆除。
ネクスガードスペクトラなら、外部寄生虫も内部寄生虫も1つのチュアブルで一度に駆虫が可能です。
1つの薬でたくさん退治できると、便利だなと思う反面すこし安全性に不安がありますよね。

今回は、ネクスガードスペクトラの成分や安全性を徹底的に調べました。
ぜひ参考にしてみて下さいね。

ネクスガードスペクトラの成分

ネクスガードスペクトラの有効成分は2つです。
1つはアフォキソラネル(Afoxolaner)で、もう一つがミルベマイシンオキシム(Milbemycin Oxime)です。
この2つの有効成分が働いているからこそ、内部寄生虫も外部寄生虫も一度に倒す事ができます。

ネクスガードスペクトラの成分1
アフォキソラネル(Afoxolaner)

このアフォキソラネル(Afoxolaner)は、イソオキサゾリン系の新規化合物で、昆虫に存在する神経伝達物質のGABA-C1受容体に特異的に結合します。
アフォキソラネルが結合してしまった受容体からは神経伝達物質が阻害され、そのために生命維持に必要不可欠な神経の命令が途絶えてしまった昆虫は死亡します。

哺乳類などの人間にもGABA受容体はあるのですが、アフォキソラネル(Afoxolaner)は無脊椎動物である昆虫のGABA-C1受容体にだけ作用するという特徴があります。
人間や犬猫のような哺乳類には影響がなく、ほぼ無害で安心して使用できる有効成分です。

この作用秩序はフィプロニルと同じで、フィプロニルは皆が知っている有名なフロントラインに使用されている有効成分です。
フィプロニルは農薬に使用される事も多く、つい前日はオランダ産の卵の中に混入していたというニュースもありました。

アフォキソラネル(Afoxolaner)は農薬に使用されていないため、フロントラインを使用するよりも環境汚染の問題がありません。

ネクスガードスペクトラの成分2
ミルベマイシンオキシム(Milbemycin Oxime)

このミルベマイシンオキシム(Milbemycin Oxime)は、寄生虫の神経細胞や筋細胞に存在する神経伝達作用に障害を引き起こす薬です。
神経伝達作用がうまくいかないと、体に弛緩麻痺を起こして死亡してしまいます。
このミルベマイシンオキシム(Milbemycin Oxime)は、ひも状や糸状の寄生虫のみに効果がある成分です。

特にフィラリア症に有効ですが、その他の内部寄生虫である犬回虫,犬鞭虫,犬鉤虫に効果を発揮します。

昔から存在するフィラリア予防薬では、「イベルメクチン」と呼ばれる有効成分を含むことがあります。
このイベルメクチンは、コリー,オーストラリアン・シェパード,シェットランド・シープドッグなどのMDR1遺伝子変異を持っている個体に対しては毒性を発揮してしまい重篤な状態になってしまいます。
しかし、このミルベマイシンオキシム(Milbemycin Oxime)は全ての犬種において安全に使用できるとされています。

ネクスガードスペクトラの安全性

ネクスガードスペクトラを使用する前に、安全性も気になりますよね。
有効成分のアフォキソラネル(Afoxolaner)もミルベマイシンオキシム(Milbemycin Oxime)も、昆虫やひも状・糸状の寄生虫のみに作用するという、犬にとって安全な成分であることもわかりました。

副作用として報告されているのは、アフォキソラネル(Afoxolaner)では嘔吐や下痢、食欲不振、嗜眠です。
ミルベマイシンオキシム(Milbemycin Oxime)の副作用としては下痢、軟便です。

これらの副作用としてはまれにみられる程度のもので、重篤な症状に陥ったという報告はありません。

安全性が高い有効成分を使用したネクスガードスペクトラ、ぜひ寄生虫駆除の1つとして検討してみて下さいね。